美術館スタディ 島根県立美術館「奈良原一高展」若干名募集!

概要

写真表現大学の授業の1つである「美術館スタディ」。今回は思い切って、大型バスを借り切ってのバスツアーになりました。
行き先は島根県立美術館で開催されている「奈良原一高展」で、現地にて学芸員の方のレクチャーを受けることが出来ます。
バスの定員もありますので若干名ではありますが、参加者を募ります!ご興味のある方は是非ご連絡お待ちしております!
ご好評をいただき定員に達しましたので、受付は修了させていただきました。
たくさんのお申込み誠にありがとうございます。

日程:2010年9月5日(日)
目的地:島根県立美術館「奈良原一高展」
http://www1.pref.shimane.lg.jp/contents/sam/index.html
参加費用:4,500円+観覧料900円(前売り料金)
予約受付先:0797-76-5722(担当:森田)

当日スケジュール

9:00  宝塚メディア図書館前(阪急逆瀬川駅前)より出発
14:00 現地到着
    学芸員の方からレクチャー
    出発まで自由に観覧
※同時開催
「神々の国しまね 〜古事記1300年写真神話SANIN-亀井茲明・塩谷定好・植田正治・奈良原一高・森山大道 ほか- 」
「森山大道 サンパウロ×ブエノスアイレス 」
17:00  現地出発
21:30 宝塚メディア図書館到着
※行きのバスの中では、引率講師による写真クイズや写真に関するレクチャーなども企画中

【展覧会概要】

1956年、個展「人間の土地」により、それまで全く無名だった青年が、
ひとりの写真家として日本写真史上に確固たる地位を築いた。
1950年に松江高校を卒業し、早稲田大学大学院在学中だった奈良原一高である。
このシリーズは、長崎沖の軍艦島と熔岩に埋もれた桜島・黒神村に取材し、外界から隔絶された極限状況の中で人間が生きることの実存的な意味を問いかけ、発表と同時に大きな反響を呼んだ。
続く個展「王国」(1958)では、心理的な極限状況といえる修道僧と女囚の世界へと分け入り、日本写真批評家協会新人賞を受賞した。
そして翌年、東松照明・細江英公・川田喜久治・佐藤明・丹野章と、写真家によるセルフ・エージェンシー「VIVO」を結成、その新鮮な映像感覚によって、日本の写真表現を塗り替えていく。
その後、4年間のヨーロッパ滞在の成果を纏めた写真集『ヨーロッパ・静止した時間』(1967)で、日本写真批評家協会作家賞、芸術選奨文部大臣賞、毎日芸術賞を受賞。さらに、日本の伝統を新鮮な視覚で捉えた『ジャパネスク』(1970)、広大なアメリカ大陸に対峙した『消滅した時間』(1975)、また『ヴェネツィアの夜』(1986)をはじめとするヴェネツィア・シリーズを纏め上げている。
奈良原は、自らの身を置く「場」を移しながら、そこに生きる人間の生命力を、巨視的な視野で捉え、極めて独創的で詩情豊かな映像を生み出し、国際的な評価を得た。
この展覧会では、作品約500点で奈良原一高の写真の全貌に迫り、その核を形成した50〜60 年代に焦点をあて、魅力の本質を探る。

引率講師紹介

綾智佳(写真表現大学講座ディレクター・The Third Gallery Aya ディレクター)
http://www.thethirdgalleryaya.com/

天野憲一(写真表現大学講師・写真家・成安造形大学非常勤講師)

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※写真は去年、神戸ファッション美術館で開催された美術館スタディの様子です。